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開催概要

建築情報学会による、建築の議論を解きほぐし、より広く豊かな社会へ接続していくためのレクチャーシリーズです。 建築情報学とは、建築をより領域横断的、動的、拡張的に捉えるための学です。これまでの「連載 建築情報学会準備会議」(10+1 website)や、書籍『建築情報学へ』第2章の「Learn / Make / Connect」という3つの営みから連続する問題意識のもと、異なる分野や専門性を横断しながら議論を継続し、ネットワーク的な知を志向します。 3年間継続・全10回を予定しています。


第1回

パンデミックと想像力、そして文化

登壇者

日時

2月28日(月)19:00-21:00

開催

オンライン配信:建築情報学レクチャーシリーズ 第一回 - YouTube

概要

パンデミックによる人間の想像力、ひいては文化への影響までを考えてみたい。 人や物がグローバルに流動するグレート・アクセラレーションの時代。コロナ禍により空間的移動の制限が要請される一方で、情報技術によって物理的な距離を無化し、異なる空間・場所を接続することも一般化したなかで、とりわけ人間の想像力や感情、記憶、さらに文化との関係を考察してみたい。 ペストのパンデミックがルネサンス開花の一要因であったように、また、ペストの流行が人々の死生観に影響を与え、衛生の概念が都市や空間を変えていったように、このパンデミックから人はどんな世界を描き、何を創造するのだろうか。 ゲストに、精神科医の斎藤環氏と生活史などを専門とする須崎文代氏を迎える。斎藤氏は「自粛」によって決定的に変化した時間感覚、各人が主体的に認識する「カイロス時間」の単純化について分析されている。須崎氏は近現代の生活様式を見直すための身体と環境について研究・考察を重ねている。